こんにちは、理系早大生のスケです。
ふとしたきっかけに「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の第一巻を読みまして、あまりの面白さに猛烈にハマってしまいました。第一巻を読んだ直後から2日間ぶっ続けで最新刊の14巻まで読んでしまいました。
【ダンまち】「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」を徹夜して14巻一気読みしてしまったので感想
ダンまちの外伝版の「ソードオラトリア」も、普段は外伝版など読まないんですが、あまりの面白さに一気読みしてしまいました。
【ダンまち外伝】ソードオラトリアを最新の11巻まで一気読みしたので感想を書いてみる
膨大な時間を捧げてしまいましたが、全く後悔はしていません。ダンまちシリーズに触れている時間は至福のひとときでした
という感じでダンまちにズッポリとハマってしまった僕なんですが、早く続きが読みたくてたまりません。新刊が出るのを待ちわびまくっているんですが、ある時ふと思いました。
ダンまちはギリシャ神話を元にしているんだから、ギリシャ神話を読み解くことでダンまちのこの先の展開が予想できるのでは!と。大学生になっても中二病の僕はギリシャ神話とか、ローマ神話、北欧神話といったものが大好物でして、神話マニアといっても過言ではありません。超かっこいいですよね。
ギリシャ神話をざらっと復習もできるので、これを機会にダンまちの今後の展開を大胆にも予想してみます!ネタバレ超注意ですよ!
考察事項は以下のとおりです。
Contents
ダンジョンの最深部には何があるのか
ずばり、タイタンではないでしょうか!!!
ゼウスが父クロノスに戦いを挑んだ時、ティーターンたちの多くもクロノス側につき、10年に渡る大戦争となった。この戦争をティタノマキアという。
恐らくは、バルカン半島の地においてインド・ヨーロッパ語族共通の天空神由来のゼウス信仰が確立する以前の、古い時代の自然神と思われる。地底に封じ込められており、彼らが時々暴れると地震がおきると信じられていた。
wikipediaより引用
ダンジョン内ではよく揺れや震動が観察されていますし、タイタンの記述とも一致しますよね。
wikiによると、地底に封じ込められているとありますが、これもダンジョンの最下層と考えるは合理的でしょう。
ダンジョンの母体とは
まず、ダンジョンは生き物なのでしょうか。ダンジョンは、モンスターを産み落としますし、自己修復機能を兼ね備えています。ダンまち14巻では、複数階層における大規模な破壊によってジャガーノートが出現しましたが、あれもダンジョンが防衛本能によって召喚したものでしょう。
ダンまち6巻、ベルたちがモンスターレックスと死闘を繰り広げる巻では、神ヘスティアとヘルメスの存在がダンジョンに感知されることで強化種のゴライアスが刺客としてリヴィラの街に送り込まれました。
ヘルメスが、「ダンジョンは神々を憎んでいる」的な要旨の発言をしていたことから、ダンジョンは生命体ではという考察ができます。ダンジョンの仕組みや機能はあまりにも人智を超越したものであることから、ダンジョン自体が神なのでは、と考えてもいいんではないでしょうか。
神々を憎む、生命を産み落とす、そして度々作中ではダンジョンは「母体」と呼ばれています。
これらの事実が指し示す一手とは…
ガイアしかいないでしょう!!!
ギリシア神話に登場する女神である。地母神であり、大地の象徴と言われる。ただし、ガイアは天をも内包した世界そのものであり、文字通りの大地とは違う存在である。『神統記』によれば、カオスから生まれ、タルタロス、エロースと同じく世界の始まりの時から存在した原初神である
(wikipediaより引用)
ちなみにこのガイア、ギリシャ神話では、タイタンやウラヌスなど、名だたる神々を産み落とし、ウラヌスとは「親子婚」するまでに至っています。さらにさらに、クロノスという神がいて、彼はガイアとウラヌスの子供なんですが、あるときウラヌスのおち○んちんを伐採してしまうという!!!!!!!
神話には頭のおかしいやつしか出てきませんね…
オリンポス十二神とは
ダンまちと意外と関係あるのがオリンポス十二神。
要は、ギリシャ神話におけるトップオブトップですよ。主役。当然ダンまちでも重要なキャラクターとなっております。
そんなオリンポス十二神はこちら。
- ゼウス
- ゼウスの妻ヘラ
- ゼウスの娘アテナ
- アポロン
- アプロディテ
- アレス
- アルテミス
- デメテル
- ヘファイストス
- ヘルメス
- ポセイドン
- ヘスティア
ここで、
え、ソードオラトリアで、ヘスティアがディオニュソスに席を譲ったって書いてあったじゃんと思われた方。僕と同じです。ちゃんと読み込んでますね。
安心して下さい。wikipediaによると、
12柱目にはヘスティアーを入れるのが通常であるが、ディオニューソスを入れる場合もある(この場合、6柱ずつではなく、男神7柱、女神5柱となる)。これは、十二神に入れないことを嘆く甥ディオニューソスを哀れんで、ヘスティアーがその座を譲ったためとされる。また、ごくまれにポセイドーンやデーメーテールなどが外されることもある。
(wikipediaより引用)
とあります。
これらの神々を見ればわかるように、物語に出てくる超重要キャラですよね。
ゼウスとヘラはかつてのオラリオ最強のファミリアでした。アテナはまだ作中では名前しか言及されていませんが(だよね?)、そのうち登場するんではないでしょうか。アポロンは6巻で出てきましたよね。オラリオから追い出されましたが。
アフロディテはどうなんだろう…読めないですね。
アルテミスは、今度映画化する「劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-」に登場するみたいです。
デメテルはソードオラトリアのキーキャラクターですよね。エニュオの正体はデメテルっぽいですし、黒幕なのか?
残りの神たちはわざわざ説明する必要はないですね!
三大クエストの残る一つ、隻眼の黒竜の討伐について
「陸の王者」「海の覇王」に続く、最後であり未だ討伐されていないモンスター「隻眼の黒竜」
こういう三大〇〇系はやっぱり定番であり至高ですね。かっこよすぎてよだれが出そうになります。血がうずきすぎてやばいです。
陸の王者はベヒーモス、海の覇王はリヴァイアサン、となると、残りは空ですね。ここでウィキペディアによると、
ジズは、ユダヤの伝説に登場する架空の怪物、怪獣。
旧約聖書(特に『ヨブ記』)に登場するベヒモス、レヴィアタンと並ぶ三頭一対の巨大な怪物とされるが、ジズ自体は旧約聖書に登場しない。
レヴァイアサンが海、ベヒーモスが陸、ジズが空を象徴する。巨大な鳥で、大地に立ったとき、その頭は天にまで届き、翼を広げると太陽を覆い隠すという。世界の終末には、ベヒーモスやレヴァイアサンと共に、食べ物として供されることになっている。
しかし、実際には聖書の解釈の間違いで生み出されたと見られ、ベヒーモスやレヴァイアサンと比べると、圧倒的に知名度が低い。もっぱら、ベヒーモスとレヴァイアサンの二頭一対で記されることが多い。このような三頭一対という組み合わせは、中世ゾロアスター教の影響であるとされている
(wikipediaより引用)
とあります。なるほど、ジズって名前みたいですね。ベヒーモスとかリヴァイアサンよりダサい気もしますが、どうなんでしょうかw
まだ出ていないけど、間違いなく物語を左右するであろうキャラクター
ギリシャ神話に出てくる重要な神々の中で、まだダンまちで登場していないキャラを考察してみます。
ハデス
冥府の番人ハデスさん。ギリシャ神話ではゼウス、ポセイドン、ハデスが最強トップ3みたいな感じですが、まだ登場していません。冥府=地下なので、ダンジョンの下層にいたりするんでしょうか。
ただ、もしかするとハデスさんは出てこないかもしれません。というのも、ヘルメスの眷属のアスフィが「ハデスヘッド」という被ると姿が見えなくなる隠れ兜を使っていたからです。ハデスという名前がすでに作中に出ているのに神としてのハデスがでてこないのも気持ちわるい。
ちなみにギリシャ神話では、ハデスがこの兜をペルセウスに貸与したことがあるそうです。アスフィの二つ名は「万能者(ペルセウス)」なので、上手いことできてますよね笑
タイタン
巨人。ダンジョンの最下層に封印されてるんじゃねーの的な感じです。
ガイア
ダンジョンの母体なのでは?
ダンジョン自体が神なんですかね。それとも何者かが生み出したものがダンジョンなのか。ダンジョン全体が神だったらけっこう気持ち悪いですね笑
アトラス
天と地を支えていると言われている巨人。
ギリシャ神話によると、タイタン族(巨人族)とゼウスたちが戦った結果、アトラスがゼウスによって、世界の最果てで天空を支えることになったみたいです。
いやいや天空背負うって意味わからんって感じですw
おい、空が降ってくるぞーーーー!!!
よし、アトラス、お前が支えるんだ
的な感じでしょうか。僕は、このアトラスがダンジョンの最下層にいる説も考えていました。ダンジョンを支えるみたいな。ただ、ダンジョン=地下であり、ギリシャ神話中でアトラスが支えているのは天空なのでないかなと。
ちなみに完全に余談なんですが、僕は受験生時代に洋書の多読にハマっていまして、年間で100冊以上の洋書を読んできました。しかも、一般向けの大人が読む本を100冊です。
ほかにも児童文学とか色々読んでいたんですが、その中に「パーシージャクソンとオリンポスの神々」という本がありまして、これもギリシャ神話を元にしたお話なんですね。
僕がギリシャ神話についての知識を深めるきっかけとなった本です。作中で、アトラスが出てくるシーンがありまして、ほんとに空を支えていたんですよ。山の頂上の天と接する一点で、尋常じゃない重さをずーっと持ち上げている。すごい印象深いシーンで、ギリシャ神話でアトラスって重要なんだなと認識しました。
つまり、なにがいいたいかと言うと、アトラスってすんげえ重要なキャラだから、ダンまちにも必ず出てくるはずってことです。
僕は隻眼の黒竜と絡んできそうな予感がしますね。アトラスも隻眼の黒竜も空が共通点。なんか匂いますよね。
これだけドヤっておいて全然違ったら超恥ずかしいwww
ギリシャ神話から今までの物語を解説してみる
フレイヤとオッタル
フレイヤはギリシャ神話でもダンまちでも愛の女神として通っています。フレイヤ様の魅力には人間も神々もイチコロ。
そんなフレイヤ様の側に付き従っているのがオッタル。
僕は今まで、オッタルって作者が勝手に名付けた名前だと思ってたんですが、ちゃんと由来がありました。
wikipediaによると、
オッタル
北欧神話に登場する人間の男性。愛の女神フレイヤのたくさんの愛人の中で最も気に入られているといわれている。
また一つ賢くなりました。そりゃあオッタルさんもフレイヤ様に愛されるわけですわ。
悲しいカサンドラ
ヘスティア・ファミリアとアポロン・ファミリアが戦争をする第6巻で登場するカサンドラ。
スキルに予知能力があり、普通の人には見えない何かが見えます。ただ、残念なことに誰にも信じてもらえないんですよね笑
相棒のダフネには寝言は寝て言えと言わんばかりの塩対応をされますし、ウォーゲーム中にヒュアキントスに進言するも全く取り合ってもらえません。
そんなかわいそうなカサンドラですが、ダンまちでのカサンドラの扱われ方がギリシャ神話とあまりに一致しているので面白いです。
ギリシャ神話によると、カサンドラはアポロンから寵愛を受けるんですが、アポロンの恋人になる代わりに予知能力を授かります。しかし、皮肉なことに予言の力によってアポロンに捨てられる未来が見えてしまったためにアポロンの愛を拒絶し、それに対しアポロンが激怒。カサンドラの予言は誰にも信じてもらえない、という呪いをかけられます。
トロイア戦争においても、かの有名なトロイの木馬が自分たちの街に運ばれてきたときに、これらが破滅につながると予言をしましたが誰にも信じてもらえません。
と、まあギリシャ神話でも散々な扱いを受けるのがカサンドラです。幸いなことに、ダンまちではダフネやベルがカサンドラを信じてくれるようになったので、カサンドラファンのみなさんには吉報と言えるでしょう!
ちなみに、カサンドラ症候群というのがありまして、精神病の一つです。気になった人はググってみて下さい。
カサンドラ、ご愁傷様です…
アポロンとヒュアキントス
ヒュアキントスもギリシャ神話に出てきまして、ヒヤシンスの花ってありますよね、あれの由来になった人物です。
ギリシャ神話では、ヒュアキントスはアポロンの寵愛を受けるんですが、二人で円盤投げをして遊んでいたときに、アポロンの投げた円盤が頭に当たって死んでしまうという、どういう反応をすればいいのかわからない最後を迎えています。
ダンまちの第6巻は超きれいにギリシャ神話の流れを組んでいて、読んでみると共通点が見つかって面白いですよ!
ダイダロス
ギリシャ神話では、イカロスの父で、細工の名人でした。ダイダロスはミノス王のためにラビリンス(迷宮)を作ったとされています。
ダビデのゴリアテ倒し
ダンまち第5巻、ベルとゴライアスが死闘を繰り広げる巻の最後でベルが最後の一撃を放つためにアルゴノゥトを発動させた際に、ベルがダビデを憧憬の対象として思い浮かべていました。
ダビデは元々一介の羊飼いの少年に過ぎませんでした。が、ゴリアテに対して投石を用いて奇襲することで運良く倒してしまい、そこからユダヤ人最強の王となる道が開けるんです。
で、この前になってやっと気づいたんですが、
ゴライアスとゴリアテって一緒なんですよね。笑。
ほんとに最近になるまでわからなくて、ゴライアスってなんなんだろうなーってずっと思っていたんですよ。気づいたきっかけは、ダンまちの洋書版を読んでいたときに、ゴライアスがGoliathと表記されていて、あれ、これって発音的には’ゴリアテ’じゃね?
あっっっっっ!!!!!
となったことです。
そんなわけで、ゴライアスとの闘いでベルがダビデのことを考えるのも当然ってことでした。そんなの知ってるわぼけ!と言われそうですが、まあ許して下さい笑
どうでしたでしょうか。ダンまちを主にギリシャ神話から考察して、今後の展開を予想してみました。こんなの常識だろって方がいたら、優しい目で見守っていただけると幸いです。こんなの知らなかったという方がいたら、僕もこの記事を書いた甲斐があったというものです。
以上!
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